故郷を飛び出すという決断について

今日はちょっぴり真面目な話をしたいと思います。

私は地方出身なのですが、故郷を離れたのは一般の人より若干早かったかな、と思います。
上京したり、外国で暮らしたりしてきたので、
故郷を離れることの不安や寂しさ、
新しい土地で一から生活を始める目新しさも経験してきました。
私はどちらかというと楽天的な方ではないので、
新しい生活には不安の方が大きかったかな、と思います。
今となっては人生の半分以上をアメリカで過ごしていますが、
初めからアメリカ移住を考えて飛び出したわけでもありません。
気づいたらアメリカに留まる選択をし続けて、
結果的に移住することになった、というのが正しいかもしれませんね。

ただ、外国での生活が長くなった分、故郷や母国に対する想いも強いです。
やっぱりね、子供の時に育った場所というのは、特別な場所だな、と思うんです。
特に私はずっと同じ土地で家族や親せきに囲まれて育ったので、
故郷に対する郷愁は深いです。

私が故郷を離れたのは、成り行き的な側面が大きかったので、
さあ、新しい生活を始めるぞ!と決意して決めたわけではありませんでした。
外国生活に憧れていた私の前に、留学する機会が降ってきた、という始まりで、
「ちょっと試しに行ってきます」と思って出かけたのに、
結局そのまま完全に故郷を離れることになってしまった、というだけです💦
一大決心をして出かけたわけではないので、
もしかしたらその分故郷を離れるハードルは低かったのかな、と思います。

でも今から考えると、新しい生活を始めるために”勢い”は重要だと思います。
私の場合は成り行き的な流れでしたが、それでも新しい環境に飛び込んでみようという勢いがありました。
私の周りには留学でアメリカに来た人もいれば、
社会人になってから自分で渡米を選択した人もいますが、
やはりそれまでの生活をガラッと変える選択を行うには
それだけの熱意が必要です。
この初めの一歩が一番大変なステップだと思います。
この一歩を踏み出してしまうと、良くも悪くも状況は変化し始めます。
もし自分の生活に変化を求めるなら、
まず思い切って行動に移してみてはどうでしょうか。
それによって、自分にとって好ましい変化になるならそのまま進めばいいし、
ちょっとちがうかなと思ったら、そこで考えてまた方向転換すればいいと思います。
特に進学や就職で悩んでいるような場合、初めて別の土地へという場合は、不安も大きいと思います。
判断に迷ったら、この機会を見送ったら後悔することは無いだろうか、と考えてみるのもいいかもしれません。
留まるという選択肢も、飛び出すという選択肢もどちらも等しく意味のあることだと思います。
しっかりと考えた結果であれば、どちらの選択でもいいと思うのです。
ただ、”自分にはできないだろうし”という消極的な選択だと、将来的には後悔が残るかもしれないな、と思います。

私の場合は故郷を離れる選択をしたことで、
日本の魅力、故郷の良さ、家族への想いを再認識できました。
アメリカで暮らす中で、日本人という自分のアイデンティティーを強く感じるようになりました。
正直、日本にいたらこれほどの苦労はしなかっただろう、とか
日本に帰りたいな、と思ったことも少なくはありません。
実は10数年日本に帰れなかった時期があったので、
ものすごいホームシックにも陥りました。
でも、自分の生活を自分で選択してきたな、と思うし
その原点はやっぱり故郷を飛び出した選択にあると思うのです。

そんなことを考えながら、これから新しい生活を選択していく人を陰ながら応援したいな~、なんて思っている今日この頃です。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました