今でこそ人並みの生活をしている私たち家族ですが
長年の間、クレジットカードに限度額ギリギリの負債を抱えるような生活をしてきました。
周りの話を聞いてみても、
我が家のようにアメリカで移民として生活してきた家庭では
それほど珍しくないのかな、という印象がありますが、
そもそもサバイバル移民生活をしてきた家庭は少数派のようだ、と最近気づいた私です。
そんなわけでアメリカ・サバイバル生活を体験してきた少数派としては
これからも体験に基づいた情報を提供できればいいな~なんて思っています。
さて、そんなわけで今日はクレジットカードのお話。
先日、友人たちと話をしていて
“Balance Transferって何?”という質問が出てきました。
クレジットカードのプロモーションによく出てくる項目の一つで
私にとってはかなり馴染みのある言葉だったので
あまり一般的ではないというのが意外で
これもサバイバル生活の賜物なんだな、と実感した一幕でした。
Balance Trandferとはクレジットカードの残高を他のカードに移行すること。
クレジットカードにまとまった負債額が残っていない人にとっては、
特に必要のない項目なので、あまり知られていないのかもしれません。
プロモーションとしてよく提供されているのが
移行した残高に対してのAPR(金利)が、一定期間ゼロ、もしくは低く設定されるサービス。
あ、APRはAnnual Percentage Rateの略らしいので、
年利と言った方が正しいのかもしれませんね。
特に新規契約のプロモーションとして前面に打ち出されていることが多いですが
現在、まとまった負債残高が残っている場合は
当然ながら毎月そこそこの利子が発生している状態が続いています。
簡単に調べてみたところ、現在のクレジットカードのAPRは
13%~24%といったところらしいので、
毎月、大きめの残高の繰り越しをしている状態だと、
利子だけでもどんどん膨らんでいってしまい、
なかなか返済が難しくなっていくのです。
そこで威力を発揮するのがBalance Transfer Offer。
新しいクレジットカードを開設してプロモーションを利用して、
APRの高いカードから低いカードに残高を乗せ換えるんですね。
そして金利が低いうちに負債額を返済してしまうのがベストシナリオです。
既存のカードでも、カード会社によっては定期的にこのオファーが出てくることもあります。
もちろん、残高を移行する際には手数料が発生しますが、大抵の場合は3%くらい。
手数料の額と今後発生する利息の額を比較してみて
移行する価値があると判断できれば、利用するのも現状打開の一手になると思います。
ちなみに、以前アメリカ人の方から教えられたカード利用のテクニック。
お店やブランドのクレジットカードを使って買い物をして
APRの安いカードに残高を移行するというもの。
お店やブランドのクレジットカードは
カード保持者に対する特別割引やセールの開催などの
メリットが多々設けられていることが多い反面
一般のクレジットカードよりAPRが高く儲けられていることが多いのです。
その方の利用方法は、特別割引の時にまとまった買い物をして
違うカードに移行した後に計画的に返済していくというものでした。
正直。。。
「払いきれる予算内で買い物をするべきでは?」と
いう感覚を多くの日本人が持っていると思うのですが
この話にアメリカ人だな~と思ったものです。
このアメリカ人の特性が浮き彫りになるのが
クリスマスショッピングですね😉
アメリカ人はクリスマスにものすごい量のプレゼントを買い込むので
無計画だと、クリスマスショッピングで大きな負債に繋がりかねないのも事実なのです。
さて、話を戻して我が家の経験。
前にも何度となく触れてきたのですが
我が家は長年、家計事情が火の車でした。
ビザやグリーンカードの費用、医療費、
月々の健康保険費用や教育費などなど
挙げて行けばどんどん理由は出てきますが
今考えてみると、大きな原因の一つははずばり
「アメリカの生活水準と給与のギャップ」だったのではないかと思います。
日系企業で働く若い現地採用者。
自分たちの経験不足と無知も相まって
アメリカ社会の異常なほどのインフレーションに対して
手を打つことも出来ずに、じりじりと生活苦に追い込まれていくようでした。
一番苦しかった時期は、月々の給与で生活費が賄いきれない状況。
それでも生きていかなければいけないので
食費などの不足分をクレジットカードに頼ることを余儀なくされました。
そのため、クレジットカードの負債はどんどん増えていき
限度額に近づいては
「上の方まで積み上がったテトリスのようだ」
と圧迫感にさいなまれる日々だったのです。
そこで何度となくBalance Transferのオファーを利用しました。
先にも言いましたが、
プロモーション期間にちゃんと返済できる目途がある場合はとてもいい制度だと思います。
が、返すアテがない状況でBalance Transferに手を出すのは正直危険です。
何枚ものカードの間で残高を移行している間に、どんどん負債は膨らんでいきますからね。
もし、そんな状態にある読者の人がいたら、クレジットカードでパンクしそうになる前に
早め早めにプロの手を借りて解決するようにしてくださいね。
我が家のような極端な状況に陥っている人がいないことを願いますが。。。
もし「どうにもできなーい!」と身動きが取れなくなっている人は
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
→Credit Counseling Service: 我が家がクレジットカード負債ループから抜け出るために辿り着いた奥の手
以上、最後は教訓も含めたBalance Transferのお話でした。
参考になれば嬉しいです♪
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